SR400の厚型ダブルシート その10 原型デケタ!!

原型が出来上がったので表出して観察しよう。
 

ということで、

結局、後ろのコブは残りましたよ。

無しのが欲しくなったらまた作ります。

ステッチの想定ラインを考え鉛筆書き。

平面がありそうで何処にも無い単純で複雑な形状。

タックロール入れると後ろのコブは見えなくなっちゃうかな。

なかなか綺麗なラインに出来たので、自分(店)用はプレーンレザーで作ります。

シルエットがはっきり出るからね。

これがカウル付きの厚型。

締まる黒いレザーってこともあり、改めて見ると薄く見えなくもない。

カウル付きより少し座面高くなっています。

座面の形状以外もそのまま移行したのではなく、ほんの少しずつ変えています。

タンクに被さる所をタンク成りの弓なりでは無く、真っすぐでは無いけどもう少し緩いアールに。

座面を上げて更に厚く見せるように縁を下げました。

タンクのプレスライン下面(シーム溶接上)に合わせつつ、サイドカバー上面と平行に。

分かるかな?

横投投影の後端もアールを浅くした(もっと丸かった)ので、タンク側と平行までは行かないが、それと合わた恰好だ。

書かないと誰も気がつかないだろうからあえてアピールしてみたり。

シートベース側のここにリブを追加した。

縁を深くしたので、少しでも製品の倒れ込み(狂い)を抑えたい。

SRの特徴的なシートレール、ミッキーの耳(もうそんなこと言う人は居ないけど)リアフェンダーとウインカーの丸二つ。

これが張り出していてシート作る際の肝になんだよね。

言ってしまえば邪魔なのよ。

これだけ被ると逃げるのに左右幅を取らない(外側を通さない)といけない。

でも、その外側にはグラブバーもあり、通れるラインは限られておりとてもタイト。

そこから急激かつ自然な弧を描いて左右繋がるので、ミッキーかわす前のラインからきちんと考えて通さないと辻褄が合わない。

さも換えましたという違和感を覚えないよう、吊るしのSR400に馴染む物をと心掛けながら作りました。

倒れ込みを抑えたいのは、このSRの特徴でもあるフレーム構成による所。

ちょうど耳をかわした直ぐ後ろ。

製品成型の手間は増えるけど、無いよりあった方が良い。

さて、少しの間は裏方仕事(型取り作業)です。

既にこれとカウル付きどちらにするか検討している人も出てきました。

お楽しみに。

決して売れ筋のシートじゃないと思うけど、ちゃんと機能する厚型を作れる所もそうそう無いだろうから貴重なシートになるんじゃないかな。