ヤマハ ボルト に乗って雪を見に。

昨日は朝からボルト乗ってビューンと都内の渋滞を抜け海へ。

ちょっとお借りしたんでツーリング。

早めのお昼をやっつけて、

走り出す。

今日は暖かいなぁー。

ホントぽかぽかだ。(電熱着てる)

 
しかし、ボルト予想に反してとても良かったです。

正直、大したこと(楽しく)無いだろうと高括って出て来たの。

ここからは散々出ているであろう話だし自分のただの感想。

今更ボルトに興味無い人は読まない方が良いと思います。(本気)

それと、VツインてことでHDとの比較多めなのはご勘弁。
 

先ず、一番最初に感じたのはエンジンの回り方。

ボアφ85mm×ストローク83mmで 941cc

低回転では小さくない(883乗りにとっては大きくない)クランクの重量を感じつつ程よい振動で、そこから回して行くとクランクのジャイロはそこまでじゃ無いにしても、パルスを伴ったリアタイヤのトラションを感じつつ加速して行く。

なかなか気持ちが良い加速じゃないか。

ただ、一点、そこまで重たいクランクでは無い(軽くもない?)ので、鼓動は加速で稼ぐという感じ。

まー、近年のHDもそっちなんだが。

中開度からのスロットル操作では、FCR付けたSR500みたいに軽いピックアップとともに吹け上がる。

回転上昇に伴って振動が収束して行くので、てっきりバランサーが付いているのだろうと帰ってから調べたら、クランクウェブまん丸では無いにしても二軸とかではないようだ。

エンジンはフレームにソリッドマウントだし何でだろう。

バランサー付きのソフテイル系の様な他人行儀な感じも無いし、ラバーマウントのダイナやスポーツスター、ツーリングファミリーとも違う。

ヤマハらしい良い味付けだと思う。

ストロークもこの手のモデルとしては83mmと大きくないが、いたずらに排気量を大きくしていないのが個人的に好印象。

1800㏄近くなっている空冷VツインのHDは、もうちょっと限度を越えていると思うんだよね。

片バンク900ccだから。

広大しまくったピストンボアと、どんどん伸びるストローク。

極低ギクシャクするのをガス吹き込んで無理やり回して(抑え込んで)いる気がするんだ。

吹き込むFIと吸い込むキャブ(加速ポンプ除く)。

まー、それでも ’21のローライダーS乗った時はまろやかに感じたし上手にマネージメントしているなと感心したんだが。

フォローではなく。

ボルトの初見は、ツインショックだしモデルチェンジ以後ミニダイナと呼ばれていた ’04以降のスポーツスターをターゲットに開発されたものと思っていた。

でも、走り始めるとシートレールが低い車体の構成や、振動の集束の仕方などミニソフテイルなのかもと…。

まー、HDの様々なモデル彼我比較してこの辺りで行きましょうてのがボルトなのかもね。
 

で、ボルトのFIマネージメント。

開け(閉じ)口の極低スロットル操作とガスオン域がとても良い。

椿ライン(つづら道)登りを走ったのだけれど、左右連続したコーナーが続く区間はサスペンションの荷重抜重使って切り返しストレス無く気持ちよく走る。

150幅に留めたリアタイヤも功を奏している。

流石国産抜かりはない。(米国産はこの辺がとてもファジー。)

この手の排気量の大きな車重あるクルーザーは、比較的苦手な深く強く、そして長いアールのコーナー。
(時には水捌けの兼ね合いで逆カント)

そんなとき、同じ舵角同じバンク角、同じ車体姿勢で居たいことがある。

ホイルトラベルも少なくバンク角も限られている。

開ければトラクションの掛かり良いが車体姿勢の変化も大きい。

ボトムしたサスペンションに鞭打てば、更に車体を擦り易くもなる。

要は挙動を乱したくないでもトラクションは抜きたくないという状況。

サスにタイヤの過重掛かり過ぎたら一度パンとクラッチ使って抜いて伸ばしたりね。

スイングアームの垂れ角調整。

でも、出来ればアンダーもオーバーも出さず、そのままの車体姿勢保ちつつも確りとトラクション掛けながら走り抜けたい。

ここでグダグダになると、『あ、このバイクここダメなのかぁ』と途端に諦めダウンモード。

その先の親睦は望めない心ここにあらずで流すように帰路へ向かう。
 

そんなとき、吊るしのボルトは開けるの我慢しながら閉じないでいたいなんてときのFIのパーシャル域がとても良かったのだ。

『あ、コイツ良いヤツだ。』

決して速く駆け抜ける為じゃなくて、自分とのシンクロ。

好きじゃないが擬人化すると意思の疎通的なね。
  

ステップを擦りそうで擦らない、でもときには擦る。

それならこの位で走れば良いなと工夫するが、ダメなヤツじゃないから嫌な気はしない。

それは諦めじゃなくて歩み寄りで楽しい行為なのかもだ。

低回転でスロットルワイドオープンするとCVキャブの面影を少し感じるあずるような加速もする。

ほんの少しの間だけどね。

でも、この間はツーリング中バイクを操作する上で非常に大事な要素だと思ってる。
 

まー、褒めてばかりでも無いんだけど。

もっとヤマハぽい入り口でクッと舵の付くハンドリングなのかなと思ったらそうでもなかった。

割とバンク頼りかな。

少しホンダ寄り?

以前のような棲み分けはないのかもしれない。

個人的にはそーかーとちょっと残念。

まー、現代のエントリーユーザーには優しいのかも。
 

初めての車両に乗る時、キャスター/レールと前後タイヤサイズ(リムサイズも知りたい)だけは調べて行くようにしている。

29° /130mm

F 100/90-19 R150/80-16

素人ながらこれで棲み分けが分かるし基準を設けられる。

この数値でも切れ込む感じは無い。

少しヘッドパイプが遠く感じたかな。

あと、現代のバイクのご多分に漏れずフレームは硬い。

今のバイクみんな硬過ぎ。

速度レンジどのくらいで取っているのか知らないけど、ツーリングする程度なんだからもっと柔らかくて良いと思うんだけどねぇ。

まー、インプレは今更感なのでぼちぼち。

どうでも良い気になるところ。

883もここにあるのだけど、ボルトのイグニッションシリンダー分かり難い。

乗車で全然見えないんだもん。

キーOFFすんの面倒臭くてギア入れサイドスタンド出しで停止していた。

そのあとOFFにするの忘れて車両から離れライト点いているのを見てキーO Nのままじゃんと気がつくというのを何度か繰り返した。

自分だけ?

当たる。

ずっと当たる。

良くない。

今日ちょっと中確認して見たが無理っぽいのでそっと閉じる。

左ひざの当たる物が無く車体のセンターに居難いのは良いにしても踝グリップ無いのは非常に辛い。

右はここにソールの内を当てて何とか。

グリップ太過ぎ。

HDより太くないかコレ。

全然ダメ。

レバーも太いが握り込みを考えたであろう断面であった。

自分だったらもう少し整えてそれで良いんじゃないかな。

手の小さな人だと遠いかも?

クラッチは軽い。

パーツリスト見たらダイヤフラムスプリングなんだねぇ。

何か優位性ってあるのかな?

ウインカー操作して親指引っ込める際にグローブの余りがホーンボタンに触れて何度かピーと鳴らしてしまった。

ボタンの唾を落とせば良いのかも。

ウインカーの位置も高めだし終始ちょっと慣れず嫌だったかな。

スイッチボックスのデザインはもう少し何とかならなかったのか。

最近のヤマハのスイッチは所有欲が減退。(個人的見解)

安っぽいんだよ。

材質とかじゃなくてデザインが。

というかデザインしていない。

UIもさして良くない。

フットブレーキのタッチがサーボ効いたドラムの様だ。

オフセット大きいのに対して板打ち抜きペダルの強度が足りていなく撓んでいるのも影響しているのか。

肉厚で過剰なラバーも要らない。

これ何のために付けているのか分からない。

シフト側と違ってキックバックも無いしこんな所を防振しても意味が無い。

飾りなのか?

リアブレーキが利き過ぎ。

試乗車は当たり付いている距離だしパッドの材質かな?

キャリパー逆さ付けなのがもしサイレンサー裏に隠すためなのならちょっと残念。

イメージ的に逆さに付けると泥汚れが堆積するんじゃないかと。

まー、これ倒立フォークはオイル漏れし易いってのと同じかもしれないが…(;´・ω・)

リアショックで行き場が無くなったか。

HD社外キャリパサポートでも良くあるある。

ストローク短い。

高速100km巡行継ぎ目の突き上げがエグイ。

もうちょっとすると肋軟骨剥がれるんじゃないかというのが何度かあった。

キーシリンダーやらスイッチ何やらは軽い冗談にしても、これに限ってはホント全然ダメだ。

良いサス入れてもダメだろう。

軽減策は練ったけど車体構成がソフテイル系のようなボルトだと難しい部分が出てくるだろうなぁ。

ベルトドライブはトルクリアクション軽減に寄与しトラクションも穏やか。

ほどほどの容量のハブダンパーとも相性良いね。

好感。

加速もそうだけど減速側も穏やかなトラクションでスリッパクラッチなのかと思ったら未装備だった。

ヤマハ特有のシフトショックも少なくドライブサイドは良い感じ。

ちなみに、国内仕様の 04〜スポーツスターは、ハブダンパー容量を取り過ぎて、輪ゴムみたいにビヨーンな加速だった。
(後に加速騒音の関係かEU規格統合か撤廃された)

湯河原ふもとで積雪と書いてあったけど行ける所までと思ったら抜けられた。

止まる(電熱抜く)と少しだけ肌寒かったけど、青く澄んだ空がきれいだったし何よりボルト気持ちの良い走りだった。

小田原までは、気持ち落ち着けつつ今までのこと(ブログのネタ)を頭の中で整理しながら下る。

帰りの高速も飽きることなく帰宅。

ただ、突き上げ嫌なのは最期まで続いたな。

いや、後半の方が嫌だった。

それ以外は総じて良好。

来た時よりも美しく。(ウソ)

一応水掛けてみた。

もし、自分の周りでボルト欲しいのだけどと相談されたら買ったら良いよと答えます。

良いと思います。

ヤマハボルト。

今晩は自分のノーマル銀883に乗って帰ってみよう。