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KAWASAKI KX450F KX250F シェラウドの先っちょに付けるアレ その1
要所要所皮肉たっぷりなんだが依頼人とは近い仲 (昨日も王将で晩飯食べた) なんでそこ気にしないで読ん下さいね。
皮肉は本人に向けてなんで。(笑)
勿論、当人目の前でもめちゃ皮肉ってますが。
性格悪いんすね。
でも物作りと作り手の人格ってあんまり関係無いんですよ。
良い人が良い物作るってもんでも無い。
逆に性格悪い方が良いんじゃないかってときあるかなー。
ということで、
ヤマハ星人的にはあまり馴染みの無いグリーンなシェラウドが入庫しましたよ。
面倒なので端折りますが、とある仲間と言うかある中村から
『力貸して下さいよー!!』 と。
ここで力貸さなかったらチカラという名に負けちゃうのかな? とかって仕方なし引き受けることに。
全日本モトクロス AI-1クラス ピュアテックレーシング #4 小方 誠 選手が駆るKX450F-SR (ファクトリー) シェラウドのスペアです。
まー、シェラウドは市販車と同じと思うけど。
この人が使う人。
ナカムラスピードとはHRC所属時代からの仲。
今もサポートしてるって訳。
そのナカムラスピードをサポートするオレみたいな・・・。
本人覚えてないだろうけど実は一緒に走ったことあるんだよねー。
#382 が自分で #2がまこっちゃん。
一緒だったのほんの一瞬 (スタート) だけですけどね。
直ぐ居なくなっちゃったから。
で、裏側。
ここを基準に何もない空間に造作していきます。
シェラウドのエクステンションみたいなパーツを作ります。
いつもやらないやらない言ってる一品制作ですね。(苦笑)
一品と言うかシーズン通して使うから数セットですか。
とあるナカムラスピードが自分で作るから作り方教えてくれって時間も限られてる無理だろうと。
と言うか、そんな簡単じゃねーし。
『ここどーやんすか?』 とか付きまとわられても面倒臭い。
ということで自分が代行するはめに。
まず補強のリブを一部落とす。
この位ね。
まこっちゃんの場合、このシェラウド形状だとコーナーで足上げた拍子に先端のとんがりがブーツに刺さって抜けなくなるんだと。
危ないね。
でも、そんなに足上げたらあかんよとも言えない。
仕方なし。
作るにあたって以下が条件。
・ ブーツが刺さらない (難い) 形状。
・ 現状シェラウドのみ。(現車ナシ。汗)
・ ステアリング末切りでのクリアランス確保 ( この前 オフビへ全日本の事前テスト見に行った のは現車確認のため)
・ なるべくラジエーターの冷却効果を損なわない形状。
・ 4/17の第2戦 オフロードヴィレッジ (コーナー内土手盛りだから足高く上げるらしい) で使いたい。
自分的には先端多少重くなっても厚み持たせてこばの部分が鋭利になるのは避けなきゃと。
交錯したときこれで人傷付けたくないという自分なりのリスクマナージメント。
形状は単純なんで作るの自体はどうこう無いのだけど、この時期の (自分も実は忙しい) 短納期が一番いやらしい。
4/17と言ってもそれ本番だから前日の予選というか朝の車検までには間に合わせたいってことで話持ってきたのが月末も月末ギリギリでシェラウド後日届いたから実質2週間ほど。
その前に4/10筑波な RC390の補修 もやらなきゃいけない。
MT-07の型取りも進行しつつだし。
色々無い無いなので、いつもの様なマスプロに向けたコンコン叩いて叩いてのプロセスが取れない。
とても歯がゆいんだけど端折る所を端折らないといけない。
60%の作り込みに向って、条件諸々加味し80% (本来100近い形でやりたいがそれやってると色々足らない) の力を注ぐみたいな。
歯がゆい・・・。
時間無いので貴重 (高価な) なシートワックスを使います。
シートワックス持っててもなるべく他の物で代用して使わない造形屋あるある。
使い捨てだからねー。
とりあえず、今回スピード感が大事。
先で何あるか分からないので手前で急ぐ。
シートワックスの糊除去の時間勿体無いし造作入るので接地面にガムテープ貼りました。
シェラウドとの段差を埋める。
均す。
上下色違い溶着部の段差がいやらしいのでここも均します。
ゲルコート塗布。
硬化時の熱変形を避けるべく一回で終わらせず数回に張り分ける。
補強材も入れ込みつつ硬化後に余分をカットしました。
シェラウド先のベースが出来たので、ここをアレコレします。
『何か手伝うことあります?』 と仕事帰りにちょっと寄ってみましたよのナカムラスピード。
偵察だな。
『上山さんに任せます!!』 と言いながら 『こっちの方が良く無いッスか?』 とアレコレ口出す男。
言われるがまま作業するわたし。(いちおう社長)
『どうやって作るのか興味あんすよー』 と言いつつ見張る男。
人に見られながら作業とかやり辛ぇのなー。
逐一監督に見せ問う。
後日、見張りが居ないの見計らって一気に進める。
造作の度合いとしてはどうこう無いです。
普段の業務をすっ飛ばしながらはなかなか辛いというかちょードキドキ。
今やってる事やらなきゃいけない事が今夏に掛けて動き出すからねー。
こんなで良いかな。
サフェ入れ。
粗仕上げ。
更に進める。
左右シンメトリーも追い切れず。
止む無し。
製品なって車輌に装着したら左右まじまじ見比べる事も無いでしょう。
まー、仕上がりカーボンなんで繊維目あるしまず分からないと思う。
水研ぎして、
型取り。
作業は営業時間内から毎夜遅くまで・・・。
明日に つづくよ。