R1300GS ローシート その7
ローシート下側ライン。
もちろん、純正シートを踏襲しま
せんでした。
何となく味気ないなと思いましてね。
返しが浅いシートベースなので、そのまま純正シートのラインで行くとぺったんこに見えちゃうんですよ。
なので、フレームに被さる形で返しを深くしました。
今度見せますが、被さっている辺りの座面は純正シートよりも幅広にしてあります。
そのお陰でフレームを覆い被せられたという。
足を下ろす部分はぎりぎりまで絞ったのでかなり細いです。
着座部は幅広で足下す部分を細く。
ローシートは、後ろ上がりのシートレールの場合どうしても後ろ側スポンジが薄くなりますね。
なので、平面を大きく取って面圧を下げる方向で作ります。
線と線の繋がる3点の尖がりを、
落す。
落とす。
おとす。
今日は一時間ちょいお使いで走りました。
暖かくて気持ち良いなぁ…。
いかんいかん。
形状チェックしなくちゃ!
あー、いいなぁ…。
気が付いたらぼーっと走るを繰り返してしまった。
でも、実はこれってシートに気が向かないほど違和感が無いってことなんですよ。
気になる事があるときは、早く直したくて我慢できなくなっちゃうんで。
てなことで、外観上はここから大きく変わらないはずです。
最終チェックでもう少し走ります。
今日と同じように意識してシート形状を考えないといけないようなら完成です。
1300のシートを作ってみて分かった良い所。
車体構成、特に後ろ側の取り付け方法が変わったお陰で座面の後方形状の自由度が高くなりました。
1200/1250は高さ調整機構を逃げるスペースが必要でしたから。
まー、高さ調整が無くなってしまったんですけどね。
え?
1300純正にあるじゃないかって?
使えばわかります。
あれは使わないから。
1200/1250用の弊社製ローシートは、その高さ調整スペースの関係で、小柄で大柄な方だと後ろ側にちょっと狭いという現象があったんです。
はまり込んでしまうというか、前後ポジションの自由は今作っている1300用ローシートより少ない。
1300は後ろのスペースが使い易くて前後のゆとり(自由)を設けられました。
前側のシートベースもかなり絞り込めたので、ちょっと(@_@)するくらいの足つきの良さになっていますよ。
一時間走って感じたのは、ローシートであっても車体に対して埋まったような乗車位置ではなく、少し俯瞰した位置で操作するオフ車感? がスポイルされていない事。
それでいて、ロードバイク的な乗車位置でもある。
狙った部分でもあるのですが、このローシートは、シート高を最大には低くしていません。
落ちてないのに車体を支え易い! てのを作りたかったんです。
両足降ろしたときの股の開きは250トレールバイクのそれです。
でも、ステップに足を乗せるとビッグオフなGSになると。
イベントで話をするのですが、
『足つきの良いシートがあると何ができますか?』
みんな足つきが良くなるとか小柄な人でも乗れるって考えるんです。
勿論それもあるのですが、車体を支える際の不安が少なくなる(足つきが良くなる)のだから、着座位置を今よりも更に高く、もしくは今と同じままでよくなるんです。
勿論、純正シートでは乗れないって人のサポートにもなりますね。
ローシート。
足つきを良くするためじゃなくて、どちらかと言うと車体を操作することを更に楽しいと感じて欲しくて作っています。
まー、その為の足つきって感じ。
なので、攻めて作ってます。