GB350 シングルシート その10
ライダー側の座面。
まー、シングルなんでパッセンジャー側もなにも無いんですが。
基にしたダブルシートで何の問題も無く弄る必要もないと言うか良い形状なのですが、そこからまたシングルシートに合わせ込んでいます。
もう少し色気が欲しいなって幾重にもパテを紡ぐように塗り重ね整える。
あー、この斜め後ろから見た感じとても良いなというシルエットになりました。
ダブルシートに比べ、肩をなだらかに落としました。
凄い緩いアールから緩いアールへとを複雑に組み合わせ座面を作っています。
エアーツールどころか当て板さえ使わず、いま素手研ぎに移行しています。
フル手。
まー、ペーパーは当てますが。
手作りならではなんてことは言いません。
同じ物デジタルでも作れるでしょう。
でも、自分は手で触れ、手で研ぎ、実際走ってみないと判断できませんね。
現物至上主義です。
こう言う物作りの仕方も自分の世代で最後かもね。
しかし、このなだらかな所にしっかりとしたラインでステッチ入れたら綺麗に仕上がるだろうなー。
一度、タンク側を切り離して調整したのも効いています。
やって良かった。
何故やったか?
ここは乗車する所じゃないので後ろにボリュームの有る無し少し形状変えたんです。
シングルは後ろボリュームだから前を控えめに。
ダブルはね。
作っている本人が比べて分かるという程度です。
サフェパテじゃ伝わらないかもしれませんが、品のある形状になったと思います。
当て板など使うと思った以上に落ちてしまったり、思った以上の形状にならないんですよね。
手で削っていると思わぬ良さが見付かったりすることもある?
思い描いた作りたい物を作ると意外と平凡で詰まらない物になっていたりしがちです。
思いもしない所にあれー何だこれ?なんてヒントがあったりします。
まー、自分だけかもしれませんが。
だから、道具を使って削り込むのは作業の効率重視の際やぴしっと整えるとき、もしくは大胆に形状変更するタイミングと使い分けています。
まー、どこでアンテナ立つかは本人にも予測がつかないんですけどね。
後ろ側はまだ決まっていません。
でも、少しずつ良くなってる?
既定路線、決まっている物を作るのは簡単なんだけどなー。
造形の技術だけならありますから。
気に入る物と言うか、自分を納得させられるだけの物事を成し遂げるのは実は意外と難しい。
それでも何とか自分が欲しい物を作ります。
それを欲しいと思ってくれる人がいるのなら売り出しますから買ってください。
こういうこと書くと何だかなぁって人いるでしょうけど、そんなに興味あるわけでもない人がまま作った物を買うっても嫌でしょう?
妥協はしません!
なんて言いたい所ですが、やっぱり市販品なので要件内で作らないといけませんからその枠の中で。
ね。
もう一息!
と思いたい。(;´・ω・)