BUELL Cyclone M2 乗り出し前整備 その3 フロントアイソレーターとかタンクキャップとかPVCチューブとか
乗り出し前整備 その2 のつづき
チューブフレームのBuellは、元ハーレー社員だったビューエルさんが設計に携わったショベルのFLTやFXRのラバーマウント(2点支持)を流用したとかでどうやら同形状みたい。
品番拾うと『16207-79B(’79年)』だもんね。
ということで、
既にBuell純正は廃盤のようで対策品になったとかいう一応Buell用を謡っている物を買ってみた。
前側マウント外すとエンジン垂れ下がっちゃうのかな?
サイレンサー下にジャッキ入れて支える。
ちなみに、後ろのFLHはラバー無しのガッチリ固定フレーム。
現在のツーリングモデルの源流はそのビューエルさんが携わったFLTてことですね。
あれ?
FLTは3点支持か?
てことは、Buellの祖先はFXRなのか!?
そんな話は置いといて、Buellの肝となるゴムを外しますよ。
下側は露出してるのだけど、フレームやフォークやフロントフェンダーとかあって意外と工具の可動域が小さい。
ステアリング切るもフォークがあるしで正面から挑むことに。
ハの字ハンガーの付け根は意外と狭い。
これメガネじゃー面倒だし、ストレートのラチェットだとフェンダーに当たるで意外と良い場所が少ない。
ちなみに、場合によってはこのハンバーが折れたりスタッドボルトが折れたりするらしい。
稀なことなのか頻度高いのかこれから知ることになるのかも?
上はフレームやらハーネスが這っているのもあるが、ハーレー(Buell)は要所で二面をプレスしたセルフロックナットを採用しているので緩んだら手でクルクルなんてことはない。
ナイロンナットよりも硬く締まってる。
外した後はボルトナットが熱持つほどだ。
そこそこのトルクで最後まで工具掛け作業する必要があるから、ラチェットコンビネーションあると作業効率が高くなる。
アイソレーターのベースプレートもラチャット。
これ普通のメガネで掛けて外してとやっているとホント時間掛かるのよ。
ハーネス掻き分けて潜り込ませているからね。
抜き差しにはまた掻き分ける必要がある。
車載工具など基本的な物では作業し難いところも難なく行えるのを知っているから、メカニックは多少高くとも自分の懐から良い工具を買い揃えるんだね。
もちろん、安価で良い工具も沢山ありますよ。
と、私の様なへなちょこメカニック偉そうなことを書いてみる。
まー、でもホント工具に助けられてばかり。
中子とゴムは剥離していないけど深く裂けてますね。
上側の形状が違う。
元のはドーム型の座というか頭金を被せて固定。
対策品は座(頭)金までを一体成型してある。
中子をパイプではなく唾付きカラーにしたのかな。
ただのパイプだとゴム層と剥離するとエンジン下に落ちちゃうからね。
貫通ボルトも細くしてパイプも細くしてる。
ゴム部の容量を増やしたってことなのかな? と思ったが側面シェイプしてあるしなぁ。
脇も裂けてた。
取り付けは逆の順序で簡単。
前側これで吊ってるだけなのか…て愕然とするがこれいつまで持つかな?
しかしアイソレーター周りのPVCチューブが汚い。
ハーレーもそうだけど、排気ガスかな? それとも可塑剤か何かが浮き出てくるのか? いつもこうやって茶色くなる。
可塑剤浮いてきてそこへ埃やゴミが堆積するのかな?
ヘッドパイプ脇にこの量。
もう少し計画的に出来なかったのか。
各部見て行くとまるでカスタムバイクみたいだ。
そしてここも汚い。
更に、高温のヘッド周りを這っているからPVCチューブがカチカチに硬化してる。
線少ないのにこの口径を使っていたり。
見ていられないので
ヘッドパイプ脇の取り回しも考え細いチューブに被せ換える。
多少チューブの中が密集するけどインジケーターとかだから。
換えないで済むところは、
汚れ落としてシリコンスプレー吹いて更に拭き上げ。
モジュール回りもめちゃ汚かったからお掃除。
まー、カウルの下で普段見えないし直ぐに汚れると思うけどね。
でも、自分の物になったのだから、汚れた所からリスタートじゃなくて一度キレイにしてから汚したい。
要は最初だけって話。
次! キャップ!
ペンチで掴んでこじったような跡がある。
ツマミを回せど回せどベースプレートが動かない…。
空回りしてるわ。
ちなみに、このキャップ鍵付きだけどサイズ合えば何でも開けられるみたい。
楊枝かなんかで爪引っ掛け回せば開くんじゃない?
鍵無くても平気派なんで気にしませんが。
883×2台もFLHもXT500もTE250もXE50も無いしな。
てか鍵付き無いじゃんか。
あ、ミニには付いてるわ。(ワーゲンは鍵無い…)
バラして見たら、シャフトの二面でベースを回す構造だった。
開け方分からなかったのか強引にまわしたのか本来は掛かりがあるはずが丸穴になっている。
これニュートンレプリカ(同サイズ)らしいから本物の新しいのを買うかと思ったけど、これだけの為だもんなとダメもとで直してみることにした。
要らない部分を削って溶かし込むかなとか考えたが、内輪に回り止めの切り欠き作って『WELD JB』入れてシャフト通して固めてみた。
勿論、シャフトには離型剤を塗布。
24時間以上放置して硬化。
良いじゃないかー。
デフォルトが座屈していたので浮き文字落としてデカワッシャーにしてみる。
固めたJBの逃げ道無いから供回りはしないと思うんだけどどうだろう。
外れなくなったらタンク側の受けごと外せば良いんだよね。
なんで無理やりこじるかなぁ。
そんなことオーナーじゃやらないだろうから…。
まー、所詮は二次流通品ですから。
まだ乗り出せない。
やっぱ新車がいいな。
全部新品だもん。
乗り出し前整備 その4 につづく。