XT500 VMXレーサー ピボットから後ろのメンテナンスなど。

今日は営業しましたが、周りの工場も動き無しだし車通りも無く静かでしたねぇ。

盆休みって感じで。
 

ということで、

まだ本調子じゃないけどXE50楽しい。

毎日通勤。

どうせみんな休んでいるんだろうから今日は好きな事を書こう。

少し前の話だけど、奇しくもXE50と同年式のXT500(1976)メンテナンス。

スイングアーム抜くよ。

このXTはSR用の中空ピボットシャフトを短加工して使ってる。

ニップル付けて注油も出来るがしたことが無い。

油必要ならシャフト抜いて差すからね。

SRはフレーム厚い分ピボットシャフトがXTよりも長い。

XTのピボット周り(フレーム)が板だから薄いのよ。(当たり前)

この部分がXTフレームの良さなんだと思ってる。

SRてフレーム硬いよね。

特にピボットが。

フレーム単体だとSR比で7kg軽いとか言う話。

持てば分かるが叩けば分かる。

パイプが肉薄。

ちなみに、下の矢印のブレーキペダル スピンドルもXTは中空でピボット同様ニップル付けて注油が出来る。

注油出来るからオイル溜まりの溝が切ってある。

てか、このスピンドルスイングアーム外さないと向こうに抜けないのよ。

純正スイングアームはどうだったっけと思うけど確か抜けないはず。

SRもそうだった?

今まで散々やったが忘れてしまった。

SRには設定の無いオイルシールが内外に備わる。

異物噛み込み易いオフロードバイクの下回りだからね。

シール越して入り込んだ埃と油を掃除する。

まー実際は油あっても減りますよ。

既にガタガタ。

KTMみたいにベアリング入れたいなぁ。

面倒くさいから今更やらないけど。

スイングアーム裏に付くチェーンテンショナー。

純正テンショナーは、中期モデルから足が長くなったとき(単純にリアサス自由長伸びた)から装備された。

中期はテンショナーアームのピボットが片持ちアームだったけど、後期ではスイングアーム側の受けがコの字型になりボルトナットの両方支持(固定)になった。

その純正のテンショナーアームから先をごそっと使ってる。

受けだけは当然作った。

ちなみに、国内のXT500は最後まで短足だったからチェーンテンショナーは付かなかったのだ。

スイングアーム垂れ角が小さいから必要無かったのね。

後期には中期に無かったシールが両端に付く。

堅硬な作りと思うけど、実際は中期がシール無しのPOMブッシュでピボット片持ち支持だったから(うる覚え)、ブッシュが減って傾げてチェーン踊るわダメダメだったから対策されただけ。

まー、このスイングアームもXT純正品だぜ!と拘って作ったけど、今にするとローラーで良いよなぁー。

純正の消耗品が値上げされ高い。

スライダーすぐ減るし。

トーションスプリング テンショナーのトラクションの掛かり始めと抜け始め、ベルトドライブみたいで好きなんだけどね。

で、ビボット周り。

ベアリングやシール類、全てXT(SR)純正品が備わる構造にしてある。

外アルミだけど中45Cのパイプ焼き嵌めしてあるから実質純正と同じ構造。

バラしてはみたものの、最近はマディー走っていないからほとんど汚れていなかった。ら

センターのブッシング抜いてニードルベリング掃除して組み込み。

ニップルから無理やり注油していないから大外のシールもきれい。

ガンで入れるとここのシールが内圧に負けてカップからはみ出てダメになるんです。

それが嫌だからニップル使わない。

ガンで入れるとはみ出した油に埃付着して汚れるしね。

スラストベアリングもキレイなもんだったから表面の油だけすくって塗ってお仕舞い。

スライダーが当たってスイングアームが減ってるわ。

これね。

ピボット位置下げずにサス長いの付けているから垂れ角大きく当たりがキツイ。

よってかなり減る。

垂れてるし一発のトルクデカいからアンチスクワットも強大。

開けるとドオーバー!

閉じるとドアンダー!!(キャスタ/トレールもデカいんです。(;´・ω・))

寝かすとドオーバーからドアンダーというなかなか面倒な車体。

デフォルトだと、30.6度/135mm

ダカールで優勝してるだけあって直安最高。

外したついでにブレーキパネルもお掃除。

カムにまで軽め穴が開いているのはレーサーYZ490用のハブ(パネル)を使っているから。

ドラムパネルはフローティングマウント。

なので、カラーもフローティング~。

表にはこんなカバーが付いて、

気休めのシールがある。

実際なかなか良い仕事をしているが見た目は少々信じがたい。

当然、トルクロッドもフローティングマウントなのでブッシュとカラーの組み合わせ。

カラー両端にはシール収まりの溝があったり結構面倒臭い(凝った)作り。

まー、レーサー用部品だしね。

減らないでねと念(油)を込めて元に戻す。

カムレバーはアルミ(超ジュラ?)の鍛造品。

ロッド側のピボットピンも中空だよ。

レーサーと言ったらマグ。

まー、正直そこまで軽い感じはしない。

塗膜無くても腐食しないしな。

合金です。

少しでも混ぜ込んであったら誇らしげ。

デケタ!

ここのローラーはスラストして訳分からないレール(跡)作っちゃうんで輪切りにしたのを詰めて寄せて規制してる。

まー、それもあってスイングアームが減ってるのもある。

でも、無いとチェーンが脱輪しちゃうことがあるのよ。

でもって、フレーム内に付けるスライダーふっ飛ばしてフレーム削れちゃう。

↑ここXT500乗りしか分からない。

スイングアーム(チェーン)長いから余計よね。

ああー、チェーンもぼちぼちクネクネだなぁー。

アクスルブロックやチェーンアジャスターも一品製作ですよ。

全然目立たないけど金掛かってるぅ。

実際は、こっちフライス(広大)してもらう方にめちゃ掛かった。

こっちはディスタンスカラー兼ねて

内から挿入。

こっちは外から。

自分で採寸設計して外注したんだけど良く作ったよなー。

ちなみに、この丸頭のアジャスターボルトは、なぜかスズキ製。笑)

スズキは今でも丸頭のボルトが出るんだよねぇ。

70年代の車両には持って来い。

自分考案のロッドの作りもはちゃめちゃ。

大元のスピンドルセンターはビボット下でスイングアーム外。

レバーから上通って

内に潜り込んで、

アクスルちょい下でレバーを引く。

スイングアーム垂れ角によってブレーキの引き代の変化が少ないようビボット(軸)とアクスル(軸)付近にいたいんです。

ホントはトルクロッドもスイングアームアームと平行が望ましいだけどね。

YZはそうなってる。

リアサスもそろそろオイル交換しないとだな。

これは自分でやる。

シムの積層何度もやって組んだサスだから。(まだやり残しがある)

後ろ回りデケタ。

が、秋まで放置。(;´・ω・)

さー、明日は大掃除だ。

店は開けてますよ。