ハンターカブ用のハイシートを製作しているときから「ローシートを!」とコメントを下さっていたT・Tさんからのご投稿です。
開発中からお話しさせていただいていたので、珍しくウエヤマが投稿のお手伝い。^^
『先ず、ノーマルシート(以下ノーマル)で50km程度走ると慣らし運転で腰が痛くなりました。
いかに吊るしのシートとは言え、コレは硬さよりもシート位置、形状の悪さによる着座位置の相関関係の悪さだと感じました。
身長161cm夫婦の私たちには、幅広く脚を着くにも外側斜めに下ろすしかない。
それが如何に心理的に不安でモチベーションの低下につながるか。。
即思い浮かんだのがアフリカツインとBMWのGSで使った納得の「K&H」でした。
時を同じくして、ハンターがK&Hに来た!と...しめしめ...w
毎日の様に「ローシートがあったなら〜♪」と書き込む毎日。
ついに、念願かなって「そら豆ローシート発売決定!」のお知らせが。
そして到着した「そら豆ローシート(以下そら豆)」。
ノーマルは脚が届く様に座る為には幅の細いシート前方に着座。
そうなると、指先に載せたヤジロベーよろしく、全く安定せず車庫からの出し入れにも難儀する始末。
それが、このそら豆ローシート座るとスッと位置が決まる。そして、その位置から脚を下ろして土踏まず前まで余裕で着く。
夫婦共用で扱うの安心感が段違いです。
具体的に言うと2〜3cmは低くなりました。
(K&H注:シート高は純正シート比 -1cmです。)
試しに20kg程度の荷物を積んで走る。
ハンターは積載時の登りやギャップでフロント荷重が抜けやすくフラつくのですが、コントロール出来ヅラいノーマルに比べてシートをホールディングすることで切り抜けやすくなりました。
また、100km程度の走行から感じたのは、ノーマルで感じた腰痛が皆無。
このそら豆に限らずK&H製のシートは「ん?」と思うくらい最初は硬いのですが、なぜか腰もお尻も痛くならない。
その答えがスポンジにある様です。
ハンターはニーグリップが効かない分、座骨に思い切り重量がかかります。
乗り始めて100kmくらい走るとその坐骨が、綺麗に埋まってる(包まれてる)感じがハッキリと分かります。
それで、痛みが無くなったんだと理解できました。
また、ステップへの距離が短く垂直方向に膝の伸びが緩和された事で、上体に余裕が生まれた為だと思います。
そら豆が入院明けに到着した為、病み上がりでオフロードへはまだ行けていないのですが、シートによりライディングポジションが決まったので各種セッティング弄りながらまたフィードバックしたいです。』
そら豆ローシートを一番最初にご注文いただきましたT・Tさん。
Voiceへのご投稿も一番乗りです。
ありがとうございます。
ローシートを作り始める際、小柄なT・Tさんからかなりの荷物を積載して走るとのことで、足つきと車体の振られ(主にフロント)を解決したいと相談を受けていました。
純正シートも先端であれば幅が狭く足を下し易く足つきも良いのです。
実際にはそこは乗車位置ではないので比べる値にはならないのですが、足つきの良さをどこまで実現できるか心配していました。
悪路走行時やリアキャリア積載時、車体を押さえ易くするためにはシート先端の幅も必要です。
足を出し易いように幅を押さえ、車体を保持し易いように幅を持たしたい。
乗り心地の良さを向上させる必要もありますが、足つきの良さを求めシート高を下げればスポンジ部分が薄くなる。
要件を追うと対極の形状へ向かうのです。
ローシートの開発は、足つきをある程度許容できるハイシートよりも難題でした。
事実、ハイシートの座面をキャリーオーバーで落とし込めば粗方出来上がるだろうと始めたローシート作りはなかなか骨の折れる作業となりました。
試走を繰り返しやっと製品化したローシートでしたが、実際、小柄なオーナーが使用してどう感じるのか心配もありました。
そして、T・Tさんからのファーストインプレッションを読み先ずはホッと一安心。
これから距離を走るでしょうから今後のフィードバックも心待ちにしています。
約束通り最速でのご投稿ありがとうございました。
お身体ご自愛しつつ沢山走って楽しんで下さい。
上山