ショベルFLH のヘッドOH その3

その2 で腰上外注に出してしまったので、また見ていない部分を整備する。

プライマリーサイドがどうなっているのか気になっていたので開ける。

カバー下からのオイル滲み(若干漏れ)はあったけど、クラッチの滑りもジャダーも出ていないし、ドライブスプロケット(メンドラシャフト)付近からのオイル漏れも無い。

30Aステーターに交換するついでに色々見つつシール類は換えようと思う。

換える必要のない所もあるのだけど、自分でやった作業にしておけばメンテナンス記録も付け易いから。

個人所有車は言わずもがな、開発車両含め交換部品や作業の記録を取っている。

撮る前に拭き取っちゃったけどカフェオレ沢山。

やっぱり通勤程度じゃ結露になっちゃうよねぇ。

このダービーカバー裏だけにびっしり付いていて、そこから下に流れ込んでいなかった。(ブリーザーフィルター(クランクケース)へ吸い込んじゃってるのかもしれないけど…。怖)

ひょっとして、この模様は結露対策だったりして?

水分はここに吸着。

なんてこたー無いか。知らんけど。

外したスティールディスクとフリクションディスクを合わせて小加工。

ねじ止めしてロックプレート。

どちらも全然減っていなくまだ使えたから、工具にしてしまうのは勿体なかったかなー。

新品を入手してしまったので交換する。

純正の方が良かったりして。

クラッチハブとシェルの輪留めに使うのだ。

最初から一体になっている専用品もあるけど廃棄するくらいなら、ね。

スプロケットとチェーンの間に詰め物して逆ねじのハブナットを緩める。

テンショナー、コンペイセーター(一次チェーンのショックダンパ)と一緒にシェル外す。

この辺りはマニュアル読み込まなくとも何とか。

マグネット、ステーター、スターターシャフトやソレノイドやらを外すとインナープライマリーが取り外せる。

一番大変なのはカバーに繋げられたホース類。

買ってから知ったけど、最後期を除くショベルは乾式クラッチだったのね。

で、プライマリーケース内に送られたチェーン潤滑用のエンジンオイルは、クランクケースの負圧を利用して回収してるらしい。

だから、プライマリーカバー内はある程度密閉されているのが好ましい。

実際は一番底辺に溜まったオイルをホースで引っ張ってるって方が正しいのかも?

知らんけど。

左下のニップルがそこ。

しかし、整備は掃除だよね。

外す組み込むは時間掛からないもの。

まー、外れるべき所が外れなかったり外し壊しちゃったりするんだけど。

大人になって閃くようになったから上記の無駄は減ったかな。

あ、これ違うって直感するの。

マニュアル読めよって話なんだが、やって分からなかったら調べる感じ。

勘が(ある程度の経験則)が働く車両だけね。

逆ねじ正ねじなんて正にそれ。

長年堆積した埃や砂利含んだ油を落とす作業が殆どの時間。

腰上オーバーホールで済まなくなってるが、全て予定通り。

これから車体側の整備も進める。

何も特別じゃない。

中古車を安全に楽しく乗る為には必要な作業だよねー。
 

その4 につづく