BUELL Cyclone M2 乗り出し前整備 その4 ロッカーカバー磨きとガスケット交換。

乗り出し前整備 その3 のつづき。

リアバンク排気側からオイルっ気が。

スターターに滴り落ちているので滲みじゃなくて漏れですね。

ビューエルも1999年はまだ紙なのかな?

スポーツスターは、確か2002年辺りからメタルになっている。

純正ガスケットの在庫あるから交換するよ。

しかし、プッシュロッドチューブくすんでるなー。

点錆も出てる。

まー、このくらいは直ぐに落ちる。

磨いた。

HDの鉄に掛かったクロームメッキは点錆程度なら磨けば落ちる。

アルミに掛けたメッキは白錆で浮いてきちゃうんだけどね。

これは研いで磨くようかー。

むー。(;´・ω・)

ホントはこのエンジンハンガーも磨きたかったんだが、一先ず収まっている物(ボルト)を外したくなかったから手を出さなかった。

ここのスタッド折れるらしいんだわ。

寝た子を起こさない藪は探さない。

やりたくないが諦めてアッパーカバー外す。

あー、ビューエルも工具(3/16)入らないのね。
(スポーツスターも一か所入らない)

ビットも試すが入らない。

これが使えれば1/4スパナで回せるんだが…。

まー、持っていない訳は無いんだけどね。

絶対に買うべしこの工具。(ミトロイ製)

ここがちょっと作業し難いが、

他の箇所は問題無し。

ぱかっ!

1998年製造の1999年式

この頃はモデルイヤー6月に発表して9月くらいからデリバリーだったような?

もっと早かったっけ?

うげー。

アンブレラバルブが変形してる。

しかも、カチカチ!

883でこんなの見たこと無い。

ヘッドテンプ高いのが伺える。

捲ったら復元しないし。

半閉じのまま動いて無かったろう。

これじゃー、エンジンの内圧調整も出来ないわな。

純正の在庫ある。

この緑のは使ったこと無いんだけど大丈夫なんだろうか。

アップデート版だから、おそらく材質改良した物だと思うんだけど…。

前回883(スクランブラー)でまだ使えるけど一応交換したときは、緑の実績無いから手持ちの黒い純正にしたんだよなー。

この弁(傘)が圧に応じてペコペコ開いたり閉じたりしてヘッド(ケース)内の負圧陰圧をコントロールしています。

オイルは中へ、ガスは外(エアクリーナー内循環)へって感じ。

理想ではね。

実際は微量オイルも吹いちゃう。

その量は、仕様や乗り方オイルの銘柄 オイル量によって様々。

白錆で凸凹。

S1は知らないけど、このM2はポリッシュではなくヘアライン仕上げだね。

ヘアラインと言ってもかなり粗い。

まー、巨大なエアクリーナーや膝辺りのヒートカバーでほぼ見えないから。

絶対にオイルは逃がさないとの事なのか、合わせ面おもしろい作りなんだ。

挟むシールも結構凝った作り。

お陰でここは滲む程度で済む。

滲むのかよって滲みますとも

相変わらずこのカバー中の仕上げが酷い。

作業中に指切るんだよなー。

イラっとするから先に全外周含め面取り。

装着はカバーだけに被せるのだけど、上二つは容易にズレる構造だから、挟み込む際ガスケットに悪さしないとも限らない。

しかし、何度目だこの作業。

同じエンジンのバイクを何度も所有するからだけれども…。

そして、研ぎ出し。

知っているぞ。

深くないと思った白錆を舐めて400番辺りからやろうものなら物凄い時間を要すことを。

てなことで、ヒドイ所は80番の空研ぎから。

毎夜作業して数日間。

4枚あるから。

計6枚なのだけど、ロアカバーはプッシュロッド解放しないといけないから後回し。

圧縮上死点をタイヤ回して出す。

というか、ロッカーに一番負荷掛っていないタイミングを見てる。

片バンクずつ外す。

やっぱ紙だ。

そしてカチカチ。

紙ガスケットあるあるなのだけど、ここ良くズレてる。

プッシュロッド側とバルブ側がセパレートだからどうしてもズレ易いんだよね。

スクランブラーも買って来たとき盛大に漏れててやっぱズレてた。

銀の883は15.000km走って未だ漏れていない。

ツインプラグになったXL1200Sが盛れまくったんだよね。

それでメタルになったんじゃないかなー。

883は紙でもそんな漏れないもん。

ガスケットズレが無ければだが…。(;´・ω・)

しかし、ロアカバーは更に粗い。

で、数夜掛けて6枚すべて磨きましたよ。(´;ω;`)ウゥゥ

いざ!

ガスケットは全て交換。

もちろんHD純正品。

バルブも交換。

メタルは一枚物なので、手前を合わせれば奥も合う。

組み込みで一番時間掛かったのがこのワッシャーガスケット剥がし。

カッチカチで張り付いているからめちゃ面倒臭い。

純正新品は物凄い柔らかい。

ロッカーカバー組み込みも外すとき同様に片バンクずつ圧縮上死点出してから締結。

組むときは内から外へ、外すときは外から内へ。

だっけ?

狭いかなと思ったけどユニバーサルとか使わず何とか締められた。

完成。

元がこれだったから。

キレイになった。

まー、最終的に見えないんだけど。笑)

すぐにこの銀883みたいになるでしょう。

ただ一回磨いておくとその後の掃除は楽なんだよね。

いいじゃん。

まだまだやる事あるなぁー。
 

乗り出し前整備 その5 へつづく。