コンロッドが2本生えてる単気筒クランク
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先日、ムスメがバイトの初任給でイチゴ大福を買ってきてくれた。
ヨメさんが記念だからちゃんと食べようと皿に乗せる。
もぐもぐ。
感慨深いなぁー。
ということで、
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別段必要も無いのだけど何となく中古のクランクを買ってみた。
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私は細く外径大きな重たい単気筒のクランクが好きなのですよ。
勿論、見た目じゃなくて乗り味が。
このクランクも細く大きく重たいです。
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単気筒と書きましたが、実際は00以前の883のクランクです。
HD的にはフライホールと呼んでいる。
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空冷HDツインは、こんな感じでコンロッド2本生えているだけで単気筒のクランクなんですよ。
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ね?
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前後シリンダーが一直線上の配置となるから、車体も単気筒の様に細いのだ。
ナローフォークおりもシリンダーは更に内にある。
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前から見えることは無い。
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単気筒のオフ車ぽいでしょう?
下はまーまー太いけど…。
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しかし重い。
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コンロッド込みで大体12.5kg。
お米袋換算で考えたらなかなか腰が重い。
ちなみに、SR500の重クランクなんて呼ばれている初期2J2のクランクが、7kgちょいだったはず。
SR400も同じくらい?
同一機種となる ’03までのスポーツスターでも、確か ’00だったか ’01以降に軽量フライホイールに変更になっているんだよね。
実は乗り味違うんです。
自分の883がそれ以前の ’96と ’98というのは、あえてそれを選んでいるという事なのだ。
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まーまーでかい。
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手持ちのもう一台 FLH1200は、ケース割らなかったから取り出して量っていないけど、見るからに更に重いであろうクランクだった
φ87.3mm×100.8mm
同じショベルの1.340は、φ88.8mm×108mmとストローク大きくなるけどフライホイールは同じ物みたい。
コンロッドの長さと位置が違うんだろうね。
’78辺り境に前期/後期とあるらしいけど、うちの1200は ’80だけど前期のクランク。
どうでも良い情報。
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HDファミリーの中でスポーツスターは所謂ビッグツインでは無いのだけど、それでもそこそこのサイズだ。
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たまたまあったXE50のピストンと比較するとそのデカさが分かるはず。
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ピストンの小ささの方が際立ってる?
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XT500のStdピストン(φ87mm)ならこの程度。
883のピストンは、φ76.8mmだからもう少し小さい。
ストロークは、
883 : 96.8mm
SR400 : 67.2mm
XT/SR500 : 84mm
GB350 : 90.5mm
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店でお客さんが回して遊べるようにちゃんとしたスタンドを作ろうと考えてます。
ハーレー乗ってる人で実物クランク手で回したことある人は少ないだろうし興味あると思うんですよねー。
きっとこれを手回ししたら今よりきっとスロットル操作が丁寧になるでしょう。
急激なダウンシフトとかもしなくなるはず。
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実車の前に置くとこんな感じ。
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こんな重たくデカい物がぐるぐる1分間に5.000回転とかしてるんだから恐ろしい。
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回転レスポンスの良いクランクでは無いからCVキャブの様なダルな特性の気化器との相性が悪いわけがない。
フィーリングという面ではキャブレターも悪くないよね。
ガスを吹くんじゃなくて吸い上げて燃焼室に送り込む。
ただ、HDと強制開閉キャブはことごとく自分に合わなかった。(;´・ω・)
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スタンドの形状が決まるまで、一先ず振れ取り台の上で遊ぶ。
回してみたいって人はどうぞ。
所謂ケッチンもゆっくりですが分かり易く再現できます。
回しているところは↓を見てね。