R1300GS ローシート その4

空気が抜けたようになっている。

ふー。
 

ということで、

それでもやる。

R1200/1250GS用の座面を擦り合わせて仮固定して走り出しましたよ。

1300の車体構成なども踏まえ、ローシートなのけどだけどミディアムシートの座面を使うことにした。

水冷GS用の各種シートは、空冷時代からの知識や経験を経て自信を持ってリリースしたシート。
 

BMWやり始めた頃は各所でやいのやいの言われましたよ。

開発を始めたのは2004年頃だったかな。

R1200RT。

お世辞にも良く売れたと言える程じゃ無かった。

自分としては苦い思い出になってる。笑)
 

あれから20年。

今ではGSのイベントへ行けば沢山の人から『使ってるよ!』って声を掛けてもらえるようになった。

BMWの社外部品で商売するのがとても大変だった秋元中山時代では考えられない事だと思う。

『HDで一番になった(つもりだ)から、BMWも買ってシート作る!』と言ったとき、中山は、R100時代に手を出し苦戦した経験からか、『止めとけ!BMWは大変だぞ!』て少し反対されたんだ。

『でも、BMWで受け入れられたら本物だ。本物になるには…な。』と後押しもされた。

R1200/1250GSに限っての話だけど、おそらく日本で一番GS用シートをリリースしてきたはず。

ちゃんと数えてはいないけど、累計で1200個以上を売っただろう。

まー、10年掛けてなんですけどね。

2004年の最初全く売れなかったあの頃では考えられない話。

やっぱりBMWは難しいなとも思っていたけど受け入れられないことが悔しくて憤慨していたもの。(結局怒ってる。笑)

時間は掛かったけど、今GSのシートと言ったらK&Hという話が出てくると思う。

BMWが好きだった秋元さんも喜んでくれるんじゃないかな。
 

だから1300でもやるよ!

てなことで、何度か座面を引っぺがして位置換えてその都度走る。

1250の最終モデルでちゃんと走っていないから断定はできないのだけど、1300はリバウンドストロークが大きくなったように思う。

相変わらずテレレバーは 1Gからのノーズダイブをしないのだけど、リバウンド側のストロークを使って初期の動き出しがテレスコぽい演出?がなされているんじゃないかなと感じた。

今回の座面作りはこの辺りがテーマ(ネック)になるだろう。

R1200/1250GSの座面を同じようにポコッと乗せて整えたら『ハイ出来ましたー。』とはならないと読んでいる。

とは言え今までの蓄積もあり、何度か繰り返してこの位置から始めようという当たりが付いた。

まー、あくまで取っ掛かりなんで、やりながら大きく変えつつ完成に向かうと思うにゃ

ん。

こうやって紐解きながら作るのは面白い。

何しろ走り出せると俄然楽しくなるよね。

先ずはローシートです。

単に低いのではなく、ある程度の高さに乗車ができ驚くほど車体を支え易いシートを作ります。

車体を扱うための足つきで、本当の目的は走らせることだから。

楽しくね。