Z900RS 段付きシート その11 試作レザー2発目!!

2発目の試作レザー縫い上がって来たので直ぐに仮張りして様子を見ます。

内アールの座面がどうしても浮いちゃう。

段付きシートは、ライダー側とパッセンジャー側で二度も波打つ格好なので引き込みようがない。

『だったらスポンジに貼り付ければ良いじゃん!』

と思うでしょう?

それ大間違い。

糊付けすると、レザーとスポンジが広がったり沈んだりする動きを阻害しちゃうんですよ。

スポンジとレザーは真下に動くだけじゃなくて3次元の動きをしますからね。

2次元で糊付けすると広がらない沈まない動かないシートになっちゃう。

レザーの多少の浮きは織り込み済みで、問題無い物として見ています。

ただ、ここまで浮くとちょっと厳しい。

レザーは伸びるので着座すれば追随するんで実用上は問題無いんですけどね。

まー、意匠の問題。

スポンジの表面へ恒久的には張り付かない。

見た目取っても弊害ばかりなので、弊社ではスポンジとレザーの糊付けはしません。

それ以外の所は、なかなか良くなったと思うんですけどねぇ。

と言いながら、少し直しが出た。

座面の型紙を前後少し伸ばしたりしてみますが、これはちょっと無理かな。

『浮いていても構わないよ。』という場合のみ製作承りますが、段付きシートはプレーンレザーをラインナップしない方向で考えています。

まー、タックロールやるにしてもこの型紙は必要なのでこれはこれで仕上げます。

タックロールはそもそも浮いているし、横タックは内アールに強いのだ。

次はタックロールで縫うようかな。