『K＆H　ご担当者様

こんにちは　Ｔです。
　
先日届きましたハイシートですが、無事に車両に装着できましたので写真とレポートをお送りさせていただきます。
　
　
約5年前に2008年式R1200GS用に御社のハイシートを購入させていただいて、走行距離で60000キロ程度使用し、K＆Hシートの素晴らしさに惚れ込んでしまいました。

今回は今年6月に購入しましたR1200GS-ADVENTUREにも同じハイシートを装着したく注文させていただきました。
　

私のR1200GS－ADVはアルピンホワイト/サンドローバーですので、御社で新たにラインナップしていただいたサンドローバーツートンのハイシートにしました。
　
セミオーダーでステッチカラーの反転、そしてリアシートは張替えではなくK＆Hオリジナルリアシートでお願いしました。

まずK&Hハイシートのコメントの前にR1200GSのノーマルシートの不満点から挙げますと。

・形状が無駄に幅があり足つきが悪い。
・手で動かすと少しガタつきがあり安定が悪い。
・私の太ももが太いせいか、ニーグリップする面が高さ方向に面積が足りない。
・オフ走行のスタンディングで足の内側でホールドする面積が少ないため、ステップワークに頼った走り方になってしまう。
・生地のシボが荒すぎて汚れが掃除しにくい。見た目も安っぽい。
・長時間走行でお尻が痛くなる。
・車体とシートが正しくコンタクトしていない、人とシートが正しくコンタクトできない。
　
すなわちニーグリップが車体にうまく伝わらず、とても不安定です。
　
これを顕著に感じるのは極低速域で、渋滞路などで気をつけないとフラつきやすいです。
　
足つき性が悪くフラつきやすい…　本当は乗り易いオートバイなのに、このノーマルシートのせいでR1200GS-ADVENTUREが乗りにくいオートバイだと誤解を招きそうです。

それでは今回ご購入させていただきましたK&Hさんハイシートの感想です。

単体で観察しますと縫製の精度や緻密に計算された形状などかなりの労力と時間を費やして開発されているのが伝わってきます。
　
シート表面に手を滑らせると、しっとりとしたレザーの質感と、指で押したときに感じる心地よい反発が好印象です。
　
裏面を観察しますと安易なホチキス状の留め具は使わず、レールのような部品をビスで固定し隙間なくレザーがしっかり固定されています。
　
細かな処理のひとつひとつに注視していくと、これで本当に採算が合うのかな？と心配になるほど手間のかかった造り方だと感じました。

車体に装着した見た目の印象ですが、このADVのカラーに合わせて開発されたサンドローバーツートンですので、ほぼ開発者様のイメージ通りに似合っているのではと感じます。

　
ノーマルの安っぽさと違い、レザーの質感やステッチの美しさで高級感がアップしました。またステッチをカラーにした事により、シートの造型が強調され、ツートンラインと相まってシャープな印象を与えているのも見逃せないポイントです。
　

次に足つき性ですが足を下におろす部分が絶妙に絞れており、開脚角度が少なくなるので大変良好です。
　
本製品はハイシートに関わらず、ノーマルシート（BMW純正ミディアム）より若干足つきが良くなります。
　
私は身長１７９cmですが、このハイシートを車体のハイのポジションでマウントしています。
　
この状態でブーツを履いて、両足の足指の付け根がギリギリ地面に付く感じです。これなら林道に入るときに、躊躇なくESAをオフロードモードにできます。

その他、足つき性に関する詳細やすわり心地については、他のユーザー様のレポートの通り私も同意見ですので、ここでは割愛させていただきます。
　

実際に走らせた感想ですが、前述のノーマルの不満点は全て解消されていて、特にニーグリップのホールド性は格段に良くなります。
　
少々大げさな表現ですが、高級なサスペンションに交換したかのような効果があります。
　
これはニーグリップする面の形状と内側にあるゴムのブッシュが車体を押さえるのに効いているようです。
　
ノーマルシートはこの部分が車体の内側にツメを引っ掛けるだけの構造でガタつきがあります。
　
この小さなゴムブッシュ、一見すると地味な部品ですが、とても良い仕事をしていますね。

R1200GSの場合、足つき性ばかり気にして安易に低いシートに交換すると、せっかくのコーナリング性能が犠牲になったり、膝の曲がりがきつくなったりと良いことがありません。
　
K＆Hハイシートなら座面の高さを下げることなく、足つき性を改善できるのが大きなメリットと感じました。

最後に5年間、約60000キロ使用した従来の愛車08’R1200GSに装着されたK&Hハイシートですが今回の新品とスポンジの硬さを比較しますと、言葉で表現するのは何とも困難な適度な馴染みがあります。
　
さすがに表面のレザーは劣化が見受けられますが、着座した感じではまだまだ問題なく使用できるといった感じで、こちらは近々にレザーの張替えをお願いしようかと思います。
　

私はバイクに社外パーツを着けるのが好きではなく、基本はノーマル派なのですがK＆Hシートと私が前職で開発に携わったミラーだけは、必要にして必然なパーツとして装着しています。

これからもK＆Hハイシートを装着したR1200GSとR1200GS-ADVENTUREの2台体制で空冷GSライフを楽しんでいきたいと思います。』

リピートで弊社シートをご愛用のＴさんから、貴重なお写真と大変細やかなインプレッションを頂きました！

反転させたステッチのラインがデザインのアクセントになっている今回のハイシート。

見た目、乗り心地共にご満足頂けるものになったようで、大変嬉しく思います。

走り込んだ前回のシートの使用感も、参考になるところかと。

愛着も出て、とてもしっくりくるものになっているのでしょうね。

大切に使って頂けているのが、写真からも伝わってきます。

張替オーダーも、是非お待ちしております！

今後も是非、末永くご活用頂ければ幸いです。

ご利用誠にありがとうございました◎

↓Ｔさんの前回のフォトギャラリーはこちら↓