BUELL Cyclone M2 乗り出し前整備 その6 スロットルケーブル作とキャブレターの掃除

乗り出し前整備 その5 のつづき。

キャブを解体。

BuellはHDと違って黄色品番。

フロートチャンバーに鉄粉などのチリや固形化したガソリンは無い。

まー、樹脂タンクだしな。

ガス抜いてからの長期保管であったんだろうことが想像できる。

フロート側のチェックバルブはカチャカチャ動く。

放置してガス腐ると固着することがある。

口に咥えて息吹き込みバルブがちゃんと効いているのを確認。

ヨシヨシ。

加速ポンプチャンバーも同様きれいなもんだ。

ダイヤフラムも大丈夫。

これ 前にも比較した けど、XL1200Sと同じのだな。

容積が大きい。

xl1200sフロートボウル

でも、Buellにはフロートチャンバーのここに追加の経路が無い。
(画像はXL1200S用) 

これもしかして後加工だったのかなぁー。

バキューム室の樹脂に焦げ跡が無い。

バックファイヤー無かったかな。

樹脂の色もキレイ。

ここ黄変するから。

ダイヤフラムもふにゃふにゃだ。

バキュームピストンの擦り減りも極小。

1.7万kmの割になかなかのコンディションなのは、純正エアクリーナー仕様のまま走っていたのが大きいんじゃないかな。

セットも出ていたんだろう。

軽く煤が付いている程度だったから、キャブクリーナーで軽く掃除して終了。

洗浄後に各部の経路を吸ったり吐いたり(*´Д`)スゥハァスゥハァしたが詰まりは無い。

・ MJ:200
・ PJ:42
・ JN:N86J
・ AS : 一旦一回転半戻しにセットし直す。

今度、NOKKのニードルも試してみよう。

何故かフロートピンが荒れていたので軽くさらっておく。

油面が少し狂っていたので規定値内に。

マニュアルでは15度~20度で測ることになっているよ。

組み込み。

で、この前装着した 右側ハンドルスイッチ兼スロットル のケーブルを、M2のCVキャブに合わせるよ。

残念ながらアジャスターは入れられないからカット。

取り回し的にもちょうどアジャスター分長いかなって感じだからちょうど良かった?

インナーケーブル引っこ抜いて別ケーブル用意して両側タイコ作ればアジャスター入れられない事も無いんだが…。

うーん。面倒。

アウターとアジャスターを加締め直さないといけないという手間もある。

寸法的に何とかなるからこのインナーケーブルを使いたい。

だが余分は無い。

タイコギリギリでカット。

アウターを少し剥く。

えええええええ!!!

て思うかもしれないが、HDのキャブを触ったことがある人は驚かない。

HDのデフォルトケーブルはこれなのだ。

ちなみに、Buellはエンドにちゃんと差し込み金具が加締められている。

が、今回はHDスタイルで行くことに。

後期の純正ケーブルなのでアウター内がテフロン?チューブ仕様なので給油はしない。

戻し側は少し口径が大きいので剥かずにインストール。

まーまーギリ。

真鍮丸棒を旋盤無いので手鋸で切り出し整え穴開け出口面取りしてケーブル通して慎重に長さ合せてケーブル解く。

半田流し整える。

インレットがプラかぁー。

うーん。

割れているね。

対策前のインレットは割れるんだ。

抜いて新しいの入れるよ。

これまた慎重に何度も着脱して角度決めてから挿入。

狭い!狭いなぁ。

結構ピンポイントな角度。

ケーブルもセット。

加速ポンプレバーの割りピン合うのが無かったから暫定仕様。

ホンダはスロットル側に引きだけアジャスターがあるんだよねぇ。

キャブ側に比べ調整代は少ない5mmほど。

何とかこの範囲で収まった。

ふー。

山は越えたぜ。

位置関係出たので一旦キャブ外してインマニシールの状態を見る。

hex1/4 ショート。

これ持っていないとインマニを外せない。

これ持っていてもちょっと笑ってしまう程なにこの設計って感じなんだけどね。

抜けて来たボルトがインマニにめり込んで行く。

マニを片側に寄せたり首振ったりで作業するのだけど、インマニシールで張り付いてるんだこれがまた。(動かない)

裏(左)側もなかなかのスペース。

Lレンチでも良いのだけど、いつも1/4のビット差してメガネで回してる。

hex抜き差しするより12角のメガネを掛け替えた方が早いんだよね。

取れた。

INバルブを指で触ってカーボンの堆積を確認。

デフォルトエアクリ仕様だからブロバイも吸い込んでいるしね。

今度、タンクに入れるカーボン除去剤を試してみよう。

思ったほど硬くなっていないし炭化も少ない。

ここガッチガチになるからね。

まだ使えたね。

グレーだけど純正?社外?

外したんでHD純正(右)に換えますよ。

悪くなっているから換えるというのもあるけど、いつ換えたというのを控えておきたいから換えるというのもある。

自分でつける整備記録簿。

前オーナーがちゃんと換えた物でも、自分からしたらいつ換えてどの位使っているのか分からないから。

人に譲渡するときはサービスマニュアル/パーツリストと一緒にデータ渡します。

あとは知らんけど。

タンクまで載せてみた。

デカい!デカいよエアクリーナー!!

デカ過ぎるだろ。笑)

だが、むしろそれが良い。

デカっ!笑

良い!

今になって見ると他にこんなの無いからね。

883と比べてこのボリュームの差。

シートも載せてみる。

が、乗り出しにはもう少しやる事がある。
 

乗り出し前整備 その7 につづく。