ハンターカブ そら豆シートミディアム その3 CT125

既にそら豆シートを使ってくれている人は気が付いていると思うのですが、減速時にある程度シートへ身を任せることが出来るような形状になっています。

逆に加速時にはリアサスの入りやリアタイヤのトラクションを感じやすいようにしてあります。
(感じる感じ無いは個人差ありますが、)

このハイシートであれば、着座位置が高くステップへの荷重抜重もし易くなります。

乗り換えて直ぐは自分だけが違う所に居る様で戸惑うかもしれません。

でも、それに慣れてしまえば、車体の重心より俯瞰した位置から、トロノームの振り子のように小さな荷重の移動でリアタイヤが反応し、ステアリングヘッドに舵角がつき一気に向きを変えらえれます。

勿論、そら豆シート特有の、外足内腿で車体(上体)を支えられるようになっていますから、ハンドル荷重(逆操舵)などせずセルフステアで良い感じです。

ローシートは車体のマスに近く、成りで一緒に曲がる感覚です。

大丈夫何も起きないという安心感も強いと思います。

まー、左右に傾ける(バンク)のは置いといて、今日は前後方向の話。
 

バイクは加速減速で大きく前後に荷重移動をする乗り物です。

フロントフォークやリアサスペンションは縮むだけではなく伸びるもする。

バイクはスロットルやブレーキ操作だけではなく、身体全体を使って操作をしますよね。

2輪は4輪と違って前後ブレーキが独立していますから、加減速以外でも車体前後サスペンションが伸び縮みし車体姿勢が変化し易い(させ易い)です。

私はこの前後方向の動き、所謂ピッチングモーションの大きなバイクが大好きです。

オフロードバイクが好きなのも有効ストロークが大きいってのがひとつあります。

未舗装路に限らずオフ車で舗装路を走るのも楽しんだもの。
 

低い速度で車体が大きく動くと何か凄い乗り物に乗っている気がしませんか?

その良く動くサスペンションを動かしたり、ときには動かさないようにしたりを身体全体使って操作するのが好きなんです。

自分が操っているんだと感じ、とても充実した気持ちになると共に楽しくワクワクするんですよ。

何の影響なのか往々として減衰掛けて動かないサスペンションにしてしまいがちなのですが、こと公道でのツーリングに関して言えば、良く動くサスペンションの方が楽しいと思うんですよね。

かっちりし過ぎた車体よりも軟らかいフレームだったりグリップの高いタイヤよりも少し落とした程々のタイヤの方が良い時もあります。

懐が深いことが良いような風潮になりがちですが、現行のオートバイは皆しっかりしていますから、常識的な範囲ではそう破綻しません。

バイクなんて所詮不出来な人間が扱う物なのだから、適度に低いレベルで楽しめる乗り物であった方が良いと思うんですよね。個人的に。

何でもござれは4輪に任せておいて、バイクはそこ追随しないで良いんじゃないかなぁ。

これも個人の見解ですが。
 

これも個人の経験上ですけれど、高性能な乗り物はアベレージスピードが上がるんですよ。

上がると怖い思いをする機会が増えて来る。

原付二種を盛り上げているのは何もエントリーユーザーだけじゃないんですね。

ベテランライダーもこの良さを再認識して楽しんでいます。

ほどほどってホント大事。

低い速度で楽しめるということは、ライダーのゆとりもそうですが、安全だし怖さも出て来難い。

ツーリング中、怖いと思ってしまってはいけないと思うんです。

怖いと思った瞬間その先に進めなくなってしまうから。

そんなことが頻繁にあれば、次行くか躊躇しますよね。

勿論私も経験ありますが、皆さんも一度くらいは経験あるんじゃないかな。

怖いはバイクに纏わる色んなことが立ち行かなくなります。

楽しむための行いのなのに楽しくないんだからそりゃ当然。
 

だいぶ逸れちゃった。

今以上、積極的に前後のピッチングモーションを楽しんで欲しいという話です。

減速からクリッピング後にフロントの荷重が抜けて欲しくないときは、オフロードバイクの様に今居る場所よりもう少し前まで行く。

そこから加速体制に入ると今度はフロントフォークが伸びリアサスが入ろうとするが、スロットルを大きく開くとドライブチェーンが張りタイヤがトラクションしてスイングアームピボットを押し車体をリフトさせる。
(アンチスクワットが発生)

リアサスペンションが沈み込もうとするのに対してアンチスクワットで伸びようとするのを今度はまたシートに刺さった骨盤を使って押し戻したり、ピボット周り意識しつつシートから抜重してステップ荷重へ移行したり色々やる。

足の裏や骨盤でタイヤのトラクションをより感じるんです。

前後の移動で出来る事ってたくさんあるんですよ。

正しいとか速いとか遅いは別の話。

車体が傾くときの左右への移動の意識は強いと思うのですが、オンロードバイクで前後への移動ってあまり着目されていない気がするんだなー。

もっと前後の移動をして、車体を操作して欲しいんです。

そら豆シートは極限られたスペースですが、それが出来るように作ってあります。

と言うか、それをしたくて作ったし、買った人にそれをさせたくて作ったシートなんです。
 

ハンターカブはリアは重たいキャリアや荷物を積むことを前提としていて硬いばねが備わっています。

逆にフロントサスは適度に動く。

リアだって動かすための動きを積極的にライダーが行えば、今よりもっと動かせます。

前後への車体の動き、ちょっと意識してみませんか?

バイクを少し近く感じられるだろうし、走ることがより楽しくなると思います。

ハンターカブを買ったらサスペンションよりも何よりも、先ずそら豆シートに換えて下さい。

このお饅頭みたいなシートにハンターカブを操作する楽しさの要素が詰まってます。

私が走りながら詰めました。

ぎっしりです。

ぶっちゃけると、このハンターカブを楽しむために高性能サスペンションなんてさほど必要無いと思っています。(言ってしまった…(;´・ω・))

プァーなサスでめっちゃ楽しいですもん。

てなことで、ミディアムも仕上げて行きます。

当て木から手研ぎ。

一先ずここまで。

原型も頃合いなので、純正シート検証するため付けて走りましたよ。

何度かミディアムと付け替え足つきの彼我比較も済ませました。

比べる所はそれくらいかな。

と言っても、跨って足つき比較じゃ分からないこともゴーストップではありますのでね。

今までのそら豆シート ハイ/ローの操作感を備わっているのか。
(あるのは分かっていたけど念には念の確認)

ハイとローに対し、ミディアム独自の味を出せているのかの検証の方が重要だった。

ローと強く被るんじゃないかと思っていたが無用な心配だったのが分かりひと安心。

初サフェ打って、

もう少しで完成です。
 

ちなみに、オフとかモタードやる人は更にそら豆楽しめると思います。