ショベルFLH のヘッドOH その6

その5 でピボットとステムのベアリング交換が済んだので、お次はエンジン周り。
 

ということで、

分かっちゃいるけど外したことが無いので何となく苦手意識のあるタペットブロック。

まー、外しちゃうと構成部品はこれだけなんですよ。

特に不具合出ていた部品では無いし、おそらく純正部品そのままであろうから気が楽だ。

カムの当り面もきれいなもんです。

上から見るだけじゃなくて外してみます。

ここも未知だから苦手意識あり。

オイル出るよー。

カムギアとピニオンギアのカラーコードも残ってる。

勿論、両者合ってるぜ。

開ける度、変なことになっていない。

いいね。

ブリーザーフィルターの当たり面の削れ荒れも無い。

脇のオイルポンプを均等に少しずつ緩めながら外していく。

ここもオイル出るー。

フィード(送り)側の側壁キレイ!

当然、ギアも同様。

懸案だったスカベンジ(戻し)側は少しだけ筋が付いている程度に留まってる。

良かったー。

プライマリー側のゴミ吸い込んで傷だらけになったりするらしい。

まー、ゴミや鉄粉はプライマリー側からだけじゃないんだろうけど、ここはオイルの管理が大きく出る部分だろう。

4万キロ弱走った純正ポンプがこれなら、とても良い状態と言えるんじゃないだろうか。

まー、比べるほどの基準を持ち合わせてはいないんだが。

ブリーザーフィルターはガタも無く節度ある状態。

ケース側の削れも無くキレイなもんだった。

良かったー。

外した直後でもゴミの類は一切無かった。

いいねぇー。

H型カム。

これで十分満足しているし何かをするつもりも無し。

悪くない。

当たりきつい所は硬質面が剥がれているがこのまま組む。

各部ガスケットを除去しつつ組み込みの段取り。

オイルタンクからのチェックバルブの擦り合わせをする。

シート(当たり面)にクルクル押し回す。

3/8inchのボールを溶接してもらっておいたのだ。

ガスケットキット中のボールだけは使わず国産品にしておいた。

何となーく国産の方が丸いのかなって。

触って比べてみたが分からなかった。(;´・ω・)

まー、気は大事。

組んで裏から表からガソリン入れて確認するも、滲んで来すらせずなんでオイルなら先ず大丈夫だろう。

ギアも

至極キレイ!

あちゃーてのがなくて非常に有難い。

自分がやるのは掃除して組み込むだけ。

ポンプボディーを定盤に乗せ測る。

ボディー当たり面と、

ギア上面。

ボディーにガスケット乗せる。

ボディーからポンプギア上面0.15突出しで、ガスケット厚0.22その差0.07。

組み込み後に座屈して0.05くらいに落ち着いて欲しいけどそんなもんか?

緩いと油圧下がり、キツイと回りが悪いケース削れる。

まー、クランクケースに組み込んでからちゃんと回るか確認しよう。

ここでトラブル出るすなわちエンジン全体のオイルが行き渡らなくかもしれないということ。

バラして構造確認すると分かるけど、滲む漏れるからと増し締めするのは嫌な所。

ポンプの問題だけじゃなく、ケース側も同様だ。

増し締め常習者のケースは雌ネジが浮いていそうな気がするよ。
(ケースの面が出ていない。)

クリアランスの関係(油圧の管理)からポンプボディーの面出しは厳しいからガスケット剥がしも慎重に。

木材の上に乗せオイルシール打ち込み。

戻し側の汚れたオイルを送り側に混ざらないようにってことか。

至極単純な構造だけれども、初めての作業だから時間掛かっても構わないからじっくりやった。

焦ってもヘッドの加工上りがまだだからね。

で、カムカバーもガスケット剥がすよ。

鋳型の痕が今にも取れそうで恐ろしいので、

そうなる前に落としておこう。

まー、43年取れずに来たんだろうけど。

何でも気は大事だ。

やっておくと気持ちが休まる。

ここのシールが硬くて意外と手こずった

炙ってみるも硬かった。

入れる前に熱掛けてから打ち込む。

リフターとタペットブロックの状態(クリアランス)も良く念入りに掃除。

油取り除いたリフターのローラーに縦ガタ無くて一安心。

油圧のチェックバルブが効いているかも確認してOK。

JIMSのセンタリングツールたったこれだけなのに安くなかった。

今後どれだけ使うんだこれ。(;´・ω・)

こっち向きが先で良かったんだよね。

ケースとブロックのオイル経路を合わせる為のセンター出し。

それよりもガスケットの位置出しが難しかった。

これも宛てがって外してと何度も確認して天に両手を合わせてから組んだ。

トルク管理するけど、ここそこまで重要なんだろうか。

均等締めできていれば良い気がするんだけど。

え?

だからトルク管理するんだろうって?

この位の箇所なら手トルクで均等いけます。
 

その7 につづく。