空冷VW 発動機 完全分解修理組み立て完了!
先日、DOA直前で引き上げて来たワーゲン。
以前組んだエンジンから10万km走行を機にエンジンOHすることにした。
これ自家用車なのだけど、結構な距離仕事にも使っちゃってるよねぇー。
もう、イベント行った際の我が社のアイコンになっていると言っても過言ではないと思う。
で、エンジン。
特に決定的な壊れ方はしていないしまだ走るには走るんだろうけど、オイル漏れが酷くってね。
どうせやるならとケース割って全てやる事にした。
実は、数年前から『やるぞやるぞ!』と車屋と決め打ちしていたのだけど、タイミング合わず入庫できなくって2回シーズン先延ばしになっていたの。
バイクイベントの無い真冬の間しか預けられないのだ。
その時期はスキーへ行くことあるのだけど、今年は暖冬もあって行かなかったからちょうど良かったのかも。
ミニも買ったし預けていた2ヶ月ちょい代車無しで過ごせた。
自分は車は車でないといけない用以外ではほとんど使わない。
バイク積んだトレーラーを引いてイベント往復5〜600kmとか頻繁にしているし、夏はクーラーのコンプレッサーも回すし、なかなか過酷な使い方なんだと思う。
昔のドイツ車らしく最高速が巡航速度みたいな所もある。
まー、市街地ばかりの車よりは良いのかも?
車屋へ預けたら直ぐに下ろしたと画像を送ってくれた。
むぅ。(;´・ω・)
プッシュロッドチューブからの漏れは言わずもがな。
シリンダーベースからも漏れてのかな。
空冷VWはマグケースだから座屈しちゃう?
リフターはリブッシュせず何とか寸法合わせで何とかなったらしい。
外したクランク計測したら曲がってた。
と言っても、メーカー基準値に収まる程度らしいけど。
クーラー付けてベルト張り過ぎた車両で結構良くあるんだとか。
前回組んだときに芯出しバランス取りはしてあったはず。
まー、10万走ってりゃーね。
数年前に手配してあったクランクがやっと日の目を見る。
今回、純正クランク止めて新調した。
Hロッドになっているのは別にHにしたかったわけじゃなくて、ロッド長のオーダーがし易いんだと。
シリンダーが許す限り長い物にしたかったみたい。
その方が首振りも少ないのかな?
知らんけど。
ノーマルマフラー縛りがあるからね。
水平対向はエンジン長伸ばすと左右に広がるから、それを伸ばすとなるとそういうヘッダーが必要になる。
もうそういうのにしたくないからノーマルのピヨピヨマフラー。
カムは車屋オリジナルプロファイル。
某カムをアメリカの某社に渡して削ってもらっているんだとか。
やるなー。
細かい仕様は知らないというか聞いていない。
ゴニョゴニョ言っていたけど信頼して全て任せたし自分的にはオイル漏れ修理の気つもりだから。
『トルク重視の883みたいなエンジンにしておいたよ!』
だってさ。
引き取りの際、外した部品だけは見せてもらった。
カムはかなり減っている。
らしいいけど見ても分からない。笑)
ヘッドは座屈して4本吹き抜けていたみたい。
空冷ワーゲンはヘッドガスケットが無いよ。
バルブもちゃんと閉じていなかったろう。
何度もタペットやってもプラグ換えても冷間始動が悪かったんだよねぇ。
ヘッドは内燃機屋、戻ってきて加工、また内燃機屋とやって再搭載。
元の使ったのはクランクケースとヘッドだけ?
ピストンシリンダーなんて他の車種に比べたら驚くほど安い。
今でも4気筒分のマーレー製ピストンシリンダー、ピン、リングのセットで10万とかだもの。
15年前とかだと 4~5万だったもんなぁー。
リペアパーツの豊富さは世界一?
世界累計1000万台は伊達じゃない。
しかし、カーボンは思ったほどじゃないんだなー。
ワーゲンは2バルブ横向いているからオイル下がらない。
クロスハッチ残ってるわ。
もっとツルツルになっているもんだと思ってた。
スリップインじゃないからスリーブ厚いね。
10万キロ走ったし折角なんで、ピストンシリンダーだけ 1セット持って帰って来た。
マーレー製の鍛造ピストンに、
マーレー製の鋳鉄シリンダー。
ケース側のヘドロがすごい。(;´・ω・)
触るとポロポロ。
ピストン結構減ってたよって言われたけど見たらそーでもない。
ピン側は吹き抜けてるけど。
もっと縦溝入ってるもんだと思っていたよ。
調べたら前回2010年に組んでた。
ピストンシリンダーこの頃の方が物は良かったとか何とか。
記念に1セット持って帰って来たから煤落として飾っとく。
シリンダーも
ガラクタ置き場にぶん投げとく。
883みたいと言われたからVツインでも積んだかと思ってフード開けて見たらFLAT4のままだった。(;´・ω・)
先日のDOA で乗ったきりだけど、そのときは883かどうか良く分からなかった。(;´・ω・)
で、今回は?今回も?
ファンシュラウド、チン、シリンダーカバーなど美装しなかった。
機関が確りと整備されているのであれば古い車は古いままで良い。
むしろ古いままが良いよ。
乗ってる本人も随分と古るびてきたしね。
ぴかぴかなのはもう逆に (/ω\)
乗り味は分からないけど、オイル漏れから解放されてすっきり。
まー、また時期に漏れるだろうけど…。
バーグのサンプとフルフローはキャリーオーバー。
この車はアーリーだけどリダクションギアレスのダブルジョイント。
サンプ左右に走る棒は、
ヒッチメンバーへ。
サイドメンバー。
たまにSNSやらでどうやってヒッチ付けているのか聞かれることがある。
それでも付けたいって人なら ここに製作記 があるけど、ヒッチ以外に既製品は一つも無いから大変です。
ヒッチも幅詰めたような?
『付けてみたいんですー。』なんてぽっとSNSで聞いちゃうくらいなら止めた方が良いと思う。
それ相応の覚悟と時間と予算と技術者が必要。
簡単にできると思ったら大間違い。
まー、ちょっと聞いているだけで付けやしないんだと思うけど…。
良い悪いではなく私は見ず知らずの人に何かを聞いたりしないし教えない。
初めてのことでも自分で調べて実際にやってみる。
それでも分からない事あれば詳しい人に聞くこともあるが、下調べ無しに尋ねる事なんて無いし見ず知らずの人になんて…ねぇ。
それが仲間であれば事細かに説明するし協力も惜しまない。
私は善人ではないですから。
と言うか、これが普通だと思ってる。
自分で手配作業できる人はどんどんやったらいい。
できない人は自分でやらず信頼できる所を探して金払って作ってもらってください。
勿論、我が社の商品の事でしたら細に入りて説明して差し上げますので是非聞いてください。
ノーマルマフラーだしヒートエクスチェンジャーも付いている。
世間一般には通じないかもしれないが、我が家ではこの車が普通。
うちのムスメに限っては、これと最近加わったミニしか知らない。
近所の子らの車に乗せてもらうとスムーズ過ぎて気持ちが悪いらしい。笑)
さー、またこれで気兼ねなく仕事ができるぞ!?
(。´・ω・)ん?