Dax125 バナナシート その2

今日もバナナを作っています。

ばななんばななん。

しかし、手は便利だ。

自分の作るシート(原型)は、いつも平面少なく大きなアールを繋いだ意外と複雑な面構成となっている。

当て木を頼りに作る局面もあるのだけど、それに頼り過ぎると無機質で詰まらない形状になってしまうことが往々としてある。

整うには整ったが、さっきまでの『はっ』とする何かが消え失せてしまったりね。

シート(製品)になると、見た目至極普通でシンプルな形状なんですけどね。
 

稜線の無い造作物は基準を取り難くなかなか厄介です。

作りたいアールとそこから可変させていくとき手はそれに合わせ動いてくれる。

こんな便利な道具は無い。

これはハンターカブ用そら豆シートの原型。

どこにも平面は無い。

側面ですら曲面だし、そのアールは一定ではなく曲率は少しずつ変化している。

作り手からすると意外と複雑な形状なのだけれど、

スポンジになっても普通。

レザー張って製品にしてもどーてこと無い形状で、その複雑さは微塵も感じられない。笑

ま、作り手の都合なんてそんなもんだ。

でも、こんな物作りの仕方で通用するのも自分の代までかなー。

クレイもあるんですけどどうもねぇ。

ゴシゴシ身体動かして削っていると、なんか筋力トレーニングしてるみたいで湧き出てくるものがあるんですよ。

やる気元気みたいな。

身体よりも気持ちで作っているので意外とそいのが大事だったりするのだ。

しかし、今日はハンターカブのお客さんが実に多かった。

朝からずっとハンターカブ。

皆さんソロ同士なんですけどね。

『もうハンターカブ屋さんですね。』 なんて言われてしまった。(;´・ω・)

まー、ありがたいことです。ありがとうございます。

ある程度になってきたような?

気がするので一旦サフェ入れます。

熟れていないバナナに。

まー、まだ座面は詰めていないんですけどね。

ちょっとステッチのラインを入れて見ると。

こんな感じ。

ホントに黄色いレザーで作ってみるかなぁ。

パイピングは黒だな。