厚型シートが熱い!!

本日これだけのシートを出荷いたしました。

同車種、同形状のシートあっても同一の物がありません。

これ作る側にとっては物凄い効率悪いんですね。

オーダー表で確認しながらレザーを出して来ては一枚ずつ裁断し、縫製も確認しながら一つずつ縫うのは言わずもがな、ステッチカラー違えは逐一セットし直します。

レザーによって伸び率も向き(縦伸びして横伸びないとか)も異なります。

裏生地異なれば、針の送りの調子も変化しますので縫子の手勘で微調整しながら縫い込みます。

朝霞に届けられたレザー。

先ずはオーダー通りに縫い上がっているか確認(たまにあるんだヒューマンエラー (;´・ω・))し、裏糸の処理やオーダーに合わせたネームプレートを治具にセットしリベットで加締めをします。
(ピスネーム除く)

レザーの張り込みは置いといて、仕上げもまた煩雑です。

並べたところで同じ物がほとんど無いので取り付けステー『これにはこれ、これとこれはこれ…』と。

なるべく同じシートの出荷日揃えれば良いんだろうけど、そう上手くもいかないのよこれがまた。

どこかの業者にまとめてハイ!と納品している訳ではなく、ほとんどが個人のお客さんから一つずつ受注しています。
(たまに2.3個同時にてのもある)

仕上がり日をパズルのように組み合わせることもなく受注順なのですね。

まー、ニッチな商売です。

で、セミオーダーの中でレザーカラー変更された物をピックアップしたのがこちら。

全てタックロールです。

段付きシートは置いといても、みな厚手のシートなんですよ。

以前は全く売れなかった(言い過ぎ)厚手のシート。
(それでもめげずにラインナップに加えつづけてきた)

その頃と風向き変わったのか、最近よく(以前比)ご依頼いただくようになりました。

まー、それでもまだまだメインとまではなっていませんが。

個人的にオフロードバイクが好きなのですが、着座の高いオフロードバイクの乗車位置(ステップとの相対関係)が好きってのもあるんです。

真面目なオフ車のTE250は960mm、883スクランブラーは960mmだしXT500レーサーはたしか980mm~1000mmくらい。

DT1Fも21インチにしてフォーク長いのにしたから860mmありました。

FLHだってそこそこ高いですよ。(高くしてる)

測ったら840mmでした。

銀883もそのくらい。

まー、話逸れましたが好きなんです。

厚いシート。

見た目も古めかしくて良いじゃないですか。

まー、見た面は好みの問題なのでどちらでも良いんですけど個人的にね。

これはSR400用のテールホップ。

白いパイピングとサイドリベットが雰囲気です。

これもSR400用でライダー側座面形状はテールホップと同じですが、後端平らなフラットテール。

タックロール入っていると上からでは判断し難いのですが、真横から見るとはっきりとした違いがあります。

座面をアンティークブラックにサイド標準黒レザーでサイドリベット。

標準は楕円真鍮ですが、角ネームに変更してあります。

フラットテールで同じくアンティークブラック。

真鍮と同形状ですが、こちらは銅のネームプレートです。

もうSR400では定番と化している感のある段付きシート。

アンティークブラウン、サイドリベット、銅ネーム。

これはカウル付きです。

この配色からファイナルエディションに装着するのでしょうか。

これはカウルが装着されて完成形なので、この状態だと少し寂しいです。

W800/650/450用です。

弊社の中ではハイシートでは無くミディムシートの位置づけなのですが、純正シートより座面高いので純正比ではハイシートですね。

W800のアンダーシルバーは、他とちょっと違う方法で縫われています。

1500mm以上あるアンダー自体を平行に縫うのもそうですが、それをまた位置を出しながら縫い付けるのが地味に大変なんですよ。

わざわざ付けている装飾部分が波打っていたら余計に目に付きますから。

最初、縫製にこうしたいと言ったら嫌がられました。

50年代~60年代のトラなんかもこれだったんですよね。

まー、本家のはめちゃめちゃ波打ってますが。笑)

これだけダブルシートではありませんが、立派なハイです。

CT125ハンターカブ用のそら豆シート。

現在、仕上がり(納期)にとても長いお時間いただいています。

打ち明け話ですが、受注して納期伝えてキャンセルというパターンが非常に多いです。

ダントツでハンターカブです。

お待たせしてしまうので心苦しいのですが、他に代わる物はありません。

正直このシートじゃないとハンターカブ楽しくないと思っています。

待ってでも使って欲しいです。

まー、お前が言うなって話なんですけどね。

いや、ホントこのシートじゃないと勿体ない。
 

てなことで、

各車用の厚手なシート、(上山個人的にちょー)お勧めです。

上山は好きですよ。

だって、走ると楽しいんだもの。

是非!