テールホップ ダブルシート Bステッチ 発売開始!!

ステッチが途中で下に落ちるBタイプが仕上がりましたよ。
 

ということで、

暫定ですが、表出して撮ります。

Aに比べてより厚ぼったく見えてこの感じが好きな方には堪らないんじゃないでしょうか。

(逆もまた然り)

まー、AとBはお好みでということで。

いかがでしょう。

ご用命は こちら からどうぞよしなに。
 

で、以下は今日の ツイート

こちら本日の出荷です。

いつもありがとうございます。

既にご用命いただいております皆さまには、大変お待たせしてしまっておりいつも心苦しく思っています。

言い訳いたしますと、昨年から注文が増えているというのもあるのですが、同じ物を横並びにしてだーと一気に同じ作業にて作るのとは違い多少の手間が掛かりっています。

一回の出荷でこれだけ多岐に渡る車種構成で、形状もバリエーションに富んでいます。
 

いただいたオーダーは、お客様と打ち合わせした後、表にまとめ仕様や仕上がり日、特記事項を練馬と朝霞で共有します。

作業開始になると、芯材に巻かれたレザーロールを棚から運び出し、型紙を引っ張り出して来ては裁断します

レザーカラー変更などあると場合は、本当に一枚一枚の作業となります。

縫製に移ると、ステッチ変更やレザーカラーに合わせた糸目にするためミシンを止め、その度ボビンを入れ替え、レザーの調子(レザーの種類によって加減が違う)を見ながら縫い込みます。
 

練馬で縫い上げたレザーは朝霞に運ばれ、先ずシート後部のネームプレートを打ち込みます。

最近は皆さん標準仕様から別の物にされること多いので、表とレザーを照らし合わせOKならレザーに治具を当て位置を出し千枚通しで穴開けます。

シートアールに合わせるために型でプレスしたネーム表板裏板合わせ、真鍮の中空リベット通してリベット頭を当て金の窪みに合わせポンチで仮加締めます。

センター出て左右傾げていないこと確認できたら金槌で本打ち。
 

レザー表面全体を確認し、張り込んだ際の内アール外アールなどの差で上糸の垂みが出そうな箇所の下糸を引き張り調整します。

これは表の意匠(仕上がり)に大きく影響する部分なので手を抜けません。

防水処理を施しスポンジの上がりを待ちます。
 

スポンジは、オーダー毎にその都度該当する型を棚から降ろしシートベースを用意し発泡させます。

出荷日が近ければ数個同じ物を立て続けに抜く事ありますが、出荷分のバリエーションを見ていただく通り同一日に同じ物が揃うのも一握りです。

上がって来たスポンジは硬さ調整された物も含まれますので、レザーを張り込む際にもオーダー通りのレザーなのか、スポンジの仕様は合っているのかと何度も確認をして組み合わせます。
 

シートベース側に付くゴム足の種類や位置、取り付けステーがシート毎に異なるので最終仕上げもかなり煩雑で面倒です。

これらを付け間違うと全く別の商品になってしまいます。

商品と言うより装着が出来ないので不良品。

この煩雑さは本当に何とかしたいのですけど、残念ながら何ともなりません。

これこそ同じ物を並べて同じ作業をしたい所なのですけどね。
 

梱包も同様で、段ボールもシートサイズによって異なりますので合わせた物を用意したりとここでもひと手間です。

そんなの大したこと無いだろうという事でも、終始これだと掛かる時間もどんどん膨れ上がります。
 

とまー、非常に効率の悪い作業の連続でして、当然効率が悪ければ収益にも当然反映されるわけで…。

ドーンとは儲かっていないですねぇ。(;´・ω・)

初めての方に高い言われることもありますが、我々としては暴利を貪っているつもり毛頭なく、作業の対価としては全うなんじゃないかなと言うより安いでしょ? なんて思いつつ日々作業に没頭しております。

皆さん安易で安価に売られている物を欲して私たちの元へ来ている訳でも無いでしょう。

作業効率を向上させるのは良いにしても、もし手間を惜しんで作った物であれば、それは長い目で見て喜んでもらえないであろうと考えます。
 

まー、私自身もそこを求めていませんし、自分が欲しい物が欲しくてやっていますから、当然そういう物を作ります。

良い物作る努力はしているけど、安価に作る努力はあまりしていないです。
(していないことも無い。)

比較的、手間も材料も惜しまず作っているか。な?
 

それと、これらの製法が許されるのは、勿論皆さまあってのことでありますが、それを許容してくれる我が社のスタッフのお陰でもあります。

関わる全ての人に感謝ですね。
 

そんな感じでただいま仕上がりに大変お時間いただいておりますが何卒ご容赦いただきたく存じます。

納期による注文キャンセルも沢山いただいております。

他に代わりになる物無いと思い作っていますし、自分の知る限りありません。

時間は掛かりますが多めに見てやってください。

心より宜しくお願い申し上げます。