YAMAHA MT-09 FZ-09 バイクブロスの特集記事が上がり物思ふ。

バイクブロス Moto RIDEでMT-09特集記事の 第3弾 が掲載されました。

第1弾 第2弾 未読の方は併せてご覧下さい。

ということで、

珍しく今日は真面目な話。

Harley Davidson用やBMW用の弊社製品群は、今まで数多く出荷してきた実績もあり、価格相応の製品だとの評価をいただいています。

国産車でも、長くラインナップしている車種ではその価値や実用性の認知も進んでいると自負しております。

一度ご利用いただいた方には然程説明の必要が無く、 『以前ご使用いただいていたシートと同じ考え方で作ってありますよ。』 そう伝えると、それなら大丈夫だろうと理解してもらえます。

基本的に、居間にあるソファーにどっかり座って休むようなシートでは無く、ライダーが車体を操作する為の操縦席という考えで作っています。

これはサーキットでどうとか攻めた走りをする為とかいう事ではありません。

よりツーリングを楽しむ為の部品です。

主はツーリングですからね。

下半身で上半身の重さを受け止め、それを最大限利用して車体を操作する。

その為には車体に対して着座位置はここだろう、この着座位置に骨盤を立たせて居る為には座面の傾斜はこう、形状はこうで無いといけないと自ら走らせ導き出します。

いつもバイクを走らせる臨場感、横文字で言うと 『Riding Preasure』 みたいな所をとても大事にしています。

速度やタイヤのグリップに依存しない走りで楽しめるようにと心掛けています。

外因より内因です。

全ては自らの動きから始まるがベター。

ライダーが主役になる臨場感も大切ですが、ツーリングする為のシートですから、長時間の乗車に耐えられるような工夫も必要ですし、取り回しの際の足つきなども大事です。

そうこうしいてると、作るのにとっても時間が掛かってしまいます。

だからちょっとイマイチ儲からない。(笑)

でも、良いんです。

欲しいのは上っ面の評価ではなく 『シートだけでこんなに変わるんだ!』 と驚かせたくてやってるんです。

たまにフォトギャラリーにそういう感想が書き添えられていたときの爽快感は格別ですね。

自分は十代でそれをSR500で感じてたんです。

それが弊社の製品でした。

それがきっかけで入社した訳じゃないんですが。(笑)

どうにか自分で自分のバイクの外装品 (主にタンク) を作りたくて門戸を叩いてしまうというこの手の仕事あるあるです。

でも、あの時の衝撃は今も覚えているんですよね。

なんだこれ面白ーい!! って。

その時は何故なのか分かりませんでしたが、今はその何故? を理路整然、頭と身体が理解しています。

儲からなくて良いと言いますが、実際そんなの雄弁で、やはり企業ですから儲けないと続けて行かれません。

儲けたいんです。

そう。

儲けたい!!

でも、儲けるが目的になるのは嫌だ。

儲けるのはあくまで手段。

ということで、いつも面倒臭いことをこねくり回してどうにかこうにかやっているのです。

シートという部品でアフターメーカーとしてここまで自社でやっている企業はそうそう無いだろうと思います。

少なからず私が20年この業界に居て発泡機を導入して、原型試作から型作り、発泡、縫製、試走、製造販売まで行っている所に出会った事がありません。

勿論、何でも内製にすりゃ良いというものでも無いです。

でも、それまで散々やって来てどうしても内製にしないと出来ない物があったんです。

それが今の製品。

ヨロシク~で同じ物が上がってくるなら喜んで外注しますから。

最近は、様々なジャンルのシートを手掛け始めたせいか、まだまだ認知度が低いなーと思う事多々あります。

今まで加工はおろか、純正シートから換えた事なんて無いという方からご注文が増えています。

シートなんて足届いてそこそこ座れていれば良いって頭もあるのでしょう。

私の考えるシートはそこじゃなくて・・・

とりあえず、対応する車種にお乗りの方には使ってみて欲しいです。

その一心。

ほぼ全ての車種の試乗用シートをショールームで用意しているのもそれの為です。

気になっているのなら是非お試しください。

買って得することは無いですが、損することも無いはずです。

支払った金銭と釣り合いの取れる対価 (製品) があなたの手元に届きます。